ポストプレスとは何か?印刷後工程から納品までをわかりやすく完全解説!
2026.02.18

印刷物を作るとき、多くの人はデザインや色合い、紙の種類に意識が向きがちですが、実は仕上がりの満足度を大きく左右しているのが「ポストプレス」と呼ばれる印刷後の工程です。ポストプレスとは、印刷が終わった紙を決められたサイズに切りそろえたり、折ったり、綴じたり、表面をきれいに加工したりして、最終的に納品される状態まで仕上げていく一連の作業のことを指します。
刷り上がったばかりの紙は、まだ完成品ではありません。大きな紙のまま重なっていたり、ページがバラバラだったりする状態から、私たちが手に取って使えるチラシや冊子へと変えていくのがポストプレスの役割です。断裁や折り加工によって形が整えられ、製本によって一つの商品となり、表面加工によって見た目や耐久性が高められます。さらに検品や梱包、発送まで含めて管理されることで、品質の高い印刷物が届けられています。
企業のパンフレットやカタログ、店舗のチラシ、イベント資料など、私たちの身の回りにある印刷物の多くは、このポストプレス工程を経て完成しています。仕上げが丁寧な印刷物は、それだけで信頼感や安心感を与え、企業や店舗の印象を良くする効果もあります。逆に、仕上がりが雑だと内容が良くても評価が下がってしまうことがあります。
この記事では、ポストプレスとは何かという基本から、具体的な作業内容、企業が重視する理由、品質が与える影響、初めて印刷を依頼する人が知っておきたいポイントまで、初心者にもわかりやすく丁寧に解説してきました。ポストプレスを理解することで、印刷物の見方が変わり、より満足度の高い制作につなげることができるはずです。
- ポストプレスとは何か?印刷初心者でも理解できるように基本から丁寧に解説
- ポストプレスが印刷工程の中でどのような役割を持っているのかをわかりやすく説明
- 印刷後工程として行われる代表的なポストプレス作業の種類と流れを詳しく紹介
- 断裁や折り加工などポストプレスで形を整える作業がなぜ必要なのかを解説
- 製本や綴じ作業によって印刷物が商品として完成する仕組みを初心者向けに説明
- 表面加工や特殊加工など見た目や耐久性を高めるポストプレス工程を紹介
- ポストプレスから納品までの物流や検品の流れを具体的に解説
- 企業や店舗がポストプレスを重視する理由を実例を交えて紹介
- ポストプレスの品質が印刷物の印象にどれほど影響するのかをわかりやすく解説
- 初めて印刷を依頼する人が知っておきたいポストプレスのポイント
- まとめ
- よくある質問Q&A
ポストプレスとは何か?印刷初心者でも理解できるように基本から丁寧に解説

ポストプレスとは、印刷が終わったあとに行われるすべての仕上げ工程のことを指します。印刷会社や制作現場ではとても当たり前に使われている言葉ですが、一般の方にとってはあまり聞きなじみがないかもしれません。簡単に言うと、紙にインクを刷っただけではまだ「完成品」ではなく、そのあとに形を整えたり、まとめたり、表面をきれいにしたりして、ようやく使える状態に仕上げていく工程がポストプレスになります。
たとえばチラシを思い浮かべてみてください。印刷機から出てきたばかりの紙は、大きなサイズのままで何枚も重なっています。そのままでは配れませんし、読みやすくもありません。そこで決まったサイズに切りそろえたり、必要に応じて折ったりして、手に取りやすい形に整えます。これも立派なポストプレスの作業です。パンフレットや冊子であれば、ページを順番にそろえて綴じたり、表紙をつけたりする工程が加わります。こうした一つひとつの作業を経て、ようやく私たちが普段目にしている印刷物が完成しているのです。
ポストプレスという言葉には「印刷の後」という意味がそのまま込められています。英語の「post」は後を表し、「press」は印刷を意味します。つまり、印刷が終わってから納品されるまでのすべての後工程がポストプレスと考えるとわかりやすいでしょう。この中には、単純に紙を切る作業だけでなく、折り加工、製本、表面のコーティング、検品、梱包、発送まで含まれることも多く、実はとても幅広い工程をカバーしています。
初めて印刷を依頼する方の中には、「印刷さえ終われば完成」と思っている方も少なくありません。しかし実際には、印刷そのものは全体工程の一部でしかなく、ポストプレスの出来が仕上がりの印象を大きく左右します。きれいにそろっていない断裁や、ずれてしまった綴じ方では、どれだけデザインや印刷の色が良くても、全体の品質が下がってしまいます。そのため印刷会社では、ポストプレスの工程にも細かく気を配り、専門の機械や職人の手で丁寧に仕上げています。
私自身、以前に小冊子の制作に関わった経験があります。そのときはデザインや印刷の色味ばかりに意識が向いていましたが、実際に完成した冊子を手に取ってみて、綴じ方がしっかりしていることや、ページの端がきれいにそろっていることが、思っていた以上に安心感につながると感じました。もしこれが雑に仕上げられていたら、内容がどれほど良くても読みづらく、安っぽい印象になってしまっていたと思います。この体験を通して、ポストプレスが印刷物の品質を支えている大切な工程だと実感しました。
また、ポストプレスは見た目の美しさだけでなく、使いやすさにも深く関わっています。たとえば折り加工の位置ひとつで、開きやすさや情報の見やすさが変わります。冊子の綴じ方によっては、ページが自然に開かず読みにくくなることもあります。こうした細かな配慮は、ポストプレスの工程で調整されており、読み手のことを考えた仕上げが行われているのです。
さらに最近では、ただ形を整えるだけでなく、表面に光沢を出したり、傷がつきにくくしたりする加工も増えています。これにより、チラシが長持ちしたり、高級感のあるパンフレットが作られたりします。これらもすべてポストプレスの一部であり、印刷物の価値を高める役割を担っています。
ポストプレスを理解すると、印刷物を見る目も少し変わってきます。街で配られているチラシや、会社案内のパンフレット、本屋に並ぶ冊子など、どれも印刷されたあとに多くの工程を経て仕上げられていることがわかるようになります。端がそろっていること、ページがきれいにめくられること、表紙がしっかりしていることは、決して当たり前ではなく、ポストプレスの丁寧な作業の積み重ねによって実現しているのです。
初心者の方にとっては、ポストプレスという言葉自体が難しく感じるかもしれませんが、「印刷後の仕上げ作業」と置き換えて考えると理解しやすくなります。印刷物を完成形に仕上げるための大切な工程であり、見た目や使いやすさ、品質を支える縁の下の力持ちのような存在だと言えるでしょう。
これから印刷を依頼する機会がある方は、ぜひ印刷だけでなく、その後の仕上げ工程にも目を向けてみてください。どんな断裁がされるのか、折り方はどうなるのか、綴じ方はどの形式か、表面加工は必要かなどを意識することで、より満足度の高い印刷物を作ることができます。ポストプレスを知ることは、印刷の世界を一段深く理解する第一歩になります。
次のブロックでは、ポストプレスが印刷工程全体の中でどのような役割を持っているのかについて、さらにわかりやすく解説していきます。
ポストプレスが印刷工程の中でどのような役割を持っているのかをわかりやすく説明

印刷の工程は大きく分けると、データ作成、印刷、そしてポストプレスという流れで進んでいきます。多くの人がイメージする「印刷」は、インクを紙に刷る作業そのものですが、実際にはそれだけで商品として完成することはほとんどありません。ポストプレスは、その印刷された紙を「使える形」「渡せる状態」に変えるための工程であり、印刷工程全体を締めくくるとても大切な役割を担っています。
もしポストプレスが存在しなかったらどうなるでしょうか。チラシは大きな紙のまま何十枚も重なって出てきて、サイズもそろっていません。冊子はページがバラバラで、順番も整っていない状態です。それでは誰も使うことができませんし、商品として成立しません。ポストプレスは、印刷物を完成品へと導く橋渡しのような存在なのです。
この工程の特徴は、ただ機械で流れ作業をするだけではなく、人の目や手が大きく関わる点にあります。たとえば断裁ひとつとっても、紙のズレを確認しながらミリ単位で調整する必要があります。製本作業では、ページの順番が正しいかを一冊ずつ確認することも珍しくありません。こうした細かなチェックを積み重ねることで、不良品を防ぎ、安定した品質を保っています。
ポストプレスの役割は、大きく分けると三つあります。一つ目は「形を整えること」です。断裁や折り加工によって、印刷物を決められたサイズや形に仕上げます。二つ目は「まとめること」です。冊子の綴じ作業や封入作業によって、複数の紙を一つの商品として完成させます。三つ目は「品質を高めること」です。表面加工や検品によって、見た目の美しさや耐久性を向上させます。この三つが合わさることで、印刷物ははじめて安心して使える状態になります。
実際の現場では、印刷が終わるとすぐにポストプレスの作業に移ります。大量に刷り上がった紙が次々と断裁機に運ばれ、サイズがそろえられます。その後、必要に応じて折り加工や製本工程へと進みます。途中で検品が入り、汚れやズレがないかを確認しながら作業が続けられます。最終的には梱包され、指定された納品先へと発送されます。この一連の流れすべてがポストプレスの範囲に含まれることも多く、印刷後からお客様の手元に届くまでを支える工程と言えるでしょう。
企業の担当者にとっても、ポストプレスはとても重要なポイントです。どれだけきれいに印刷されていても、仕上げが雑だと会社のイメージそのものが悪くなってしまいます。逆に、しっかりと整えられた印刷物は、信頼感や安心感につながります。営業資料や会社案内など、企業の顔となる印刷物ほど、ポストプレスの質が問われる場面が多くなります。
私が以前関わったイベント用パンフレットでは、印刷自体はとてもきれいに仕上がっていましたが、折り加工の位置がわずかにずれていたことがありました。その結果、ページを開くと写真が中途半端に切れて見えてしまい、全体の印象が少し残念なものになってしまいました。原因は印刷ではなく、ポストプレス工程での調整不足でした。この経験から、印刷と同じくらい仕上げ工程が大切だということを強く感じました。
また、ポストプレスは納期にも大きく関わっています。印刷が予定通り終わっても、その後の仕上げ作業に時間がかかれば、納品が遅れてしまいます。そのため印刷会社では、ポストプレスの工程管理にも力を入れています。どの順番で作業を進めるか、どれくらいの時間が必要かを計算しながら、全体のスケジュールを組んでいます。こうした管理があるからこそ、私たちは決められた期日に印刷物を受け取ることができているのです。
ポストプレスは目立たない存在かもしれませんが、印刷工程の中では欠かせない役割を果たしています。印刷された紙を完成品へと仕上げるだけでなく、品質を守り、納期を支え、使いやすさを高めるという重要な働きをしています。この工程があるからこそ、私たちは安心して印刷物を手に取り、仕事や日常生活の中で活用することができています。
次のブロックでは、印刷後工程として行われる代表的なポストプレス作業の種類や流れについて、さらに具体的にわかりやすく紹介していきます。
印刷後工程として行われる代表的なポストプレス作業の種類と流れを詳しく紹介

印刷が終わったあとのポストプレス工程には、実にさまざまな作業があります。一見すると単純そうに見える印刷物も、完成までには多くの工程を経て仕上げられています。ここでは、初心者の方にもイメージしやすいように、代表的なポストプレス作業とその流れをやさしく説明していきます。
まず最初に行われることが多いのが断裁です。印刷機から出てくる紙は、実際に使うサイズよりも大きな状態で刷られていることがほとんどです。これは印刷の精度を保つためや、効率よく複数面付けして刷るためです。そのため、決められたサイズにきれいに切りそろえる必要があります。断裁機と呼ばれる大きな機械を使い、何百枚、何千枚もの紙を一度に切りそろえていきます。このとき、ほんの少しでもズレてしまうと、仕上がりの見た目に大きく影響するため、細かな調整をしながら作業が進められます。
次に行われることが多いのが折り加工です。チラシを二つ折りや三つ折りにしたり、冊子のページを順番に折り重ねたりする作業になります。折り方ひとつで情報の見せ方が大きく変わるため、用途に合わせてさまざまな折り方が使われています。たとえば、郵送用の案内であれば封筒に入れやすい折り方が選ばれますし、店頭に置くパンフレットであれば開いたときに内容が見やすくなるよう工夫されています。
冊子やカタログの場合は、折られた紙をまとめて綴じる製本工程に進みます。ホチキスのような金具で留める方法や、糊で固める方法など、用途やページ数によってさまざまな綴じ方があります。この工程によって、バラバラだった紙が一冊の本として完成していきます。ページの順番が正しいか、ズレがないかを確認しながら進められるため、ここでも人の目によるチェックが欠かせません。
その後、必要に応じて表面加工が行われます。これは印刷物の表面に薄いフィルムを貼ったり、コーティング剤を塗ったりすることで、光沢を出したり、汚れや傷を防いだりする作業です。パンフレットや名刺など、長く使われるものや見た目を重視するものによく使われています。触ったときの質感が変わるため、高級感を演出する目的でも活用されています。
これらの作業が終わると、検品と梱包に進みます。印刷ミスや汚れ、折りズレなどがないかを確認し、問題がなければまとめて箱詰めされます。数量を数え、指定された納品先へ発送されて、ようやくポストプレス工程が完了します。この検品作業はとても大切で、ここで不良品を見逃してしまうと、そのままお客様の手元に届いてしまうことになります。そのため多くの現場では、複数人でチェックを行い、品質を保つ工夫がされています。
実際の現場では、これらの工程が流れるように進んでいきます。断裁された紙が次々と折り機に運ばれ、折られた紙が製本ラインに乗り、完成した冊子が検品されて箱詰めされるという流れです。一つひとつの工程は別々に見えても、全体としてつながっており、どこかでミスが起きると次の工程にも影響が出てしまいます。そのため、ポストプレスはチームワークと丁寧さが求められる作業でもあります。
私が工場見学をした際、特に印象に残ったのが断裁と折り加工のスピードです。大量の紙があっという間にきれいにそろい、正確に折られていく様子はとても迫力がありました。しかし、そのスピードの裏では、作業員の方が常に仕上がりを確認しながら微調整をしており、機械任せではないことがよくわかりました。このような現場の工夫と経験が、安定した品質を支えているのだと感じました。
ポストプレスの作業は、印刷物の種類や目的によって組み合わせが変わります。単純なチラシであれば断裁だけで終わることもありますし、豪華なパンフレットであれば断裁、折り、製本、表面加工と複数の工程を経ることになります。この柔軟さもポストプレスの特徴であり、さまざまなニーズに対応できる理由の一つです。
このように、ポストプレスには多くの作業が含まれており、それぞれが印刷物の完成度を高める役割を担っています。ただ印刷するだけでは実現できない、使いやすさや美しさを生み出しているのが、この後工程なのです。
次のブロックでは、断裁や折り加工といった形を整える作業が、なぜ印刷物にとって欠かせないのかについて、さらにわかりやすく解説していきます。
断裁や折り加工などポストプレスで形を整える作業がなぜ必要なのかを解説

印刷が終わったばかりの紙は、私たちが普段目にするチラシや冊子の形とは大きく違っています。多くの場合、印刷物は大きな紙にまとめて刷られており、そのままでは使うことができません。そこで必要になるのが、断裁や折り加工といった形を整える作業です。これらの工程はとても地味に感じるかもしれませんが、印刷物を実際に使える状態にするためには欠かせない存在です。
まず断裁について考えてみましょう。印刷の現場では、効率よく作業を進めるために、一枚の大きな紙に複数のチラシやページをまとめて印刷することがよくあります。そのため、刷り上がった紙は予定しているサイズよりもずっと大きくなっています。ここから決められたサイズに正確に切り分けることで、ようやく一枚一枚のチラシやページが完成します。この作業がなければ、サイズがバラバラで不揃いな印刷物になってしまい、とても配布や使用には向きません。
断裁はただ切れば良いというものではありません。紙のズレや刃のわずかな誤差によって、端が斜めになったり、サイズがそろわなかったりすることがあります。こうしたズレは見た目に大きく影響し、印刷物全体の印象を悪くしてしまいます。そのため現場では、何度も位置を確認しながらミリ単位で調整し、きれいに切りそろえる工夫がされています。整った断裁があるからこそ、印刷物はきちんとした商品として成り立っているのです。
次に折り加工について見ていきましょう。折り加工は、紙を決められた形に折ることで、情報を見やすくしたり、持ち運びしやすくしたりする役割を持っています。たとえば二つ折りのチラシであれば、開いたときに大きな写真や説明が目に入りやすくなります。三つ折りのパンフレットであれば、順番に情報を追って読めるようになります。折り方ひとつで、読みやすさや印象が大きく変わるため、用途に合わせて工夫されています。
折り加工がない場合、ただの一枚の大きな紙として渡されることになり、扱いにくくなってしまいます。郵送する場合は封筒に入らず、持ち運ぶにも不便です。折ることでコンパクトになり、手に取りやすくなることで、印刷物の役割をしっかり果たせるようになります。
また、冊子の場合には折り加工がページ構成そのものを作り出しています。印刷された大きな紙を折り重ねることで、ページの順番が自然に並び、一冊の本の形ができあがります。この仕組みを知らないと不思議に感じるかもしれませんが、実は本や雑誌の多くはこの折りの工程によってページ構成が作られています。ここでズレが生じると、ページの位置がずれたり、端がそろわなくなったりしてしまうため、非常に繊細な作業となります。
私が以前見た現場では、折り加工の位置をほんの少し調整するだけで、仕上がりの印象が大きく変わる様子が印象的でした。写真がちょうど中央にくるか、少しずれるかで、見た目の美しさがまったく違って見えます。このような細かな調整が、読みやすく美しい印刷物を支えているのです。
断裁や折り加工がきちんと行われていると、印刷物は整って見え、信頼感が生まれます。逆に、端がガタガタだったり、折り目がずれていたりすると、それだけで雑な印象を与えてしまいます。内容がどれほど良くても、仕上がりが悪いと受け取る側の評価は下がってしまうでしょう。こうした点からも、形を整えるポストプレスの作業は、印刷物の品質を大きく左右していることがわかります。
さらに、断裁や折り加工は後の工程にも影響を与えます。正確に切られていなければ製本作業がうまく進まず、折りがずれていればページ構成が乱れてしまいます。最初の段階でしっかり形を整えることが、スムーズな仕上げにつながっているのです。
このように、断裁や折り加工は単なる作業ではなく、印刷物を完成へ導くための土台となる工程です。見た目の美しさ、使いやすさ、品質の安定、そのすべてを支えている大切な役割を担っています。
次のブロックでは、製本や綴じ作業によって印刷物がどのように商品として完成していくのかを、初心者の方にもわかりやすく説明していきます。
製本や綴じ作業によって印刷物が商品として完成する仕組みを初心者向けに説明

断裁や折り加工によって形が整えられた紙は、そのままではまだバラバラの状態です。ここで行われるのが製本や綴じ作業になります。この工程を通して、複数の紙が一つにまとめられ、冊子やカタログ、パンフレットといった完成形へと仕上がっていきます。普段何気なく手に取っている本や資料も、実はこの工程によってしっかりと形作られています。
製本と聞くと難しく感じるかもしれませんが、基本的な考え方はとてもシンプルです。順番通りにそろえた紙を、外れないようにまとめる作業が製本です。家庭用のホチキスで紙を留めることを想像すると、イメージしやすいかもしれません。ただし、印刷現場では大量の紙を正確に、しかも丈夫にまとめる必要があるため、専用の機械や技術が使われています。
もっとも身近な製本方法の一つが、金具で留める綴じ方です。薄めの冊子やパンフレットによく使われており、中央を開くと平らになりやすく、読みやすい特徴があります。イベントの案内冊子や学校の資料などで目にすることが多い形式です。この方法は比較的短時間で仕上げられるため、コストを抑えたい場合にもよく選ばれます。
ページ数が多くなると、糊を使って背の部分を固める綴じ方が使われることが増えてきます。これは本屋で売られている雑誌やカタログなどでよく見られる形式です。背表紙にタイトルを入れられるため、見た目がしっかりしており、保存性も高くなります。しっかりと固定される分、耐久性があり、何度も開いて読む印刷物に向いています。
この製本工程では、ページの順番がとても重要になります。どれだけ印刷がきれいでも、ページが入れ替わっていたり抜けていたりすると、内容が正しく伝わりません。そのため現場では、機械でまとめるだけでなく、人の目で確認しながら進められることが多くあります。とくに冊子の最初と最後、中ほどのページなどを抜き取り、順番に問題がないかをチェックすることで品質を保っています。
私が以前関わった資料制作では、納品前の検品でページの順番が一部入れ替わっていることが見つかりました。もしそのまま納品されていたら、大きなトラブルになっていたと思います。すぐに製本をやり直して無事に納品できましたが、この経験から製本工程での確認がいかに大切かを実感しました。完成しているように見えても、最後の仕上げまで気を抜かない姿勢が品質を支えているのです。
製本や綴じ作業がきちんと行われていると、印刷物はしっかりとした商品としての印象を持ちます。ページがスムーズにめくれ、背の部分が整っていると、それだけで安心感が生まれます。逆に、綴じが甘くページが外れそうだったり、背が歪んでいたりすると、どれほど内容が良くても不安を感じてしまいます。このように、製本は見た目と使いやすさの両方に大きく関わっています。
また、製本の方法によって使い方も変わってきます。開いたまま机に置いて使いたい資料であれば平らになりやすい綴じ方が向いていますし、長期間保存したいカタログであれば丈夫な製本が選ばれます。目的に合わせて最適な方法を選ぶことが、満足度の高い印刷物づくりにつながります。
このように、製本や綴じ作業は、印刷物をただまとめるだけの工程ではありません。使いやすさ、耐久性、見た目の印象を大きく左右する重要な仕上げ工程です。ポストプレスの中でもとくに完成形に近づく工程であり、印刷物が商品として成り立つかどうかを決める大きなポイントになっています。
次のブロックでは、表面加工や特殊加工といった工程が、印刷物の見た目や強さをどのように高めているのかについて、わかりやすく紹介していきます。
表面加工や特殊加工など見た目や耐久性を高めるポストプレス工程を紹介

印刷物は、断裁や製本だけで完成するわけではありません。よりきれいに見せたり、長く使えるようにしたりするために行われるのが表面加工や特殊加工と呼ばれる工程です。これらはポストプレスの中でも、印刷物の印象を大きく変える役割を持っており、企業のパンフレットや商品カタログなどによく使われています。
表面加工の代表的なものが、紙の表面に薄いフィルムを貼る加工です。この加工を行うことで、印刷物に光沢が出たり、逆に落ち着いたマットな質感になったりします。光沢のある仕上がりは色が鮮やかに見え、高級感を演出しやすくなります。一方でマットな仕上げは反射を抑え、文字が読みやすくなる特徴があります。用途やデザインの雰囲気に合わせて使い分けられています。
この表面加工には、見た目を良くするだけでなく、紙を守る役割もあります。フィルムで覆われることで、水や汚れに強くなり、折れや傷もつきにくくなります。展示会で配布する資料や、何度も手に取られるカタログなどは、表面加工をすることできれいな状態を長く保つことができます。
さらに、部分的に光沢を出す加工や、凹凸をつける加工などもあります。ロゴやタイトルだけを目立たせることで、視線を集めやすくしたり、触ったときの感触で高級感を出したりすることができます。名刺や表紙などでよく使われており、シンプルなデザインでも印象に残りやすくなる工夫として活用されています。
私が以前見た会社案内では、表紙のロゴ部分だけが少し盛り上がっており、そこに光沢が出る加工が施されていました。派手なデザインではありませんでしたが、手に取った瞬間に自然とその部分に目が行き、とても印象に残りました。このような細かな工夫も、ポストプレス工程によって生み出されています。
また、紙の強度を高めるための加工もあります。厚みを持たせるために紙を貼り合わせたり、折れやすい部分を補強したりすることで、耐久性が向上します。冊子の表紙を厚くする加工などはその代表例で、これにより中身が守られ、全体の印象も引き締まります。
これらの表面加工や特殊加工は、必ずしもすべての印刷物に必要というわけではありません。しかし、目的や使われ方によっては大きな効果を発揮します。安価で大量に配布するチラシであれば加工を省くこともありますし、長く使う資料や企業イメージを伝えるパンフレットであれば、加工を取り入れることで価値が高まります。
ポストプレス工程の中でこれらの加工が行われることで、印刷物は単なる紙から「伝える道具」へと進化します。見た目の美しさだけでなく、使いやすさや耐久性も向上し、受け取る側の満足度も高くなります。
このように、表面加工や特殊加工は、印刷物の仕上がりを一段上のレベルへ引き上げる大切な工程です。目立たないようでいて、実は印象に大きな差を生むポストプレスの魅力の一つと言えるでしょう。
次のブロックでは、ポストプレスから納品までの流れや、検品や発送がどのように行われているのかについて、具体的に解説していきます。
ポストプレスから納品までの物流や検品の流れを具体的に解説

ポストプレスの工程は、断裁や製本、表面加工で終わりではありません。実際には、そのあとに検品や梱包、発送といった作業が続き、印刷物はようやくお客様のもとへ届けられます。この納品までの流れも、品質を保つためには欠かせない大切な工程です。
まず行われるのが検品作業です。ここでは印刷ミスがないか、汚れや傷がついていないか、断裁や折り加工にズレがないかなどを一つひとつ確認していきます。冊子の場合はページの順番が正しいか、抜けや重なりがないかもチェックされます。大量にある印刷物すべてを細かく確認するのは大変な作業ですが、ランダムに抜き取って確認したり、重要なポイントを重点的に見ることで品質を保っています。
この検品工程は、印刷物の最終チェックとも言える段階です。ここで問題を見つけることができなければ、そのままお客様の手元に届いてしまいます。そのため多くの現場では、複数のスタッフで確認したり、チェックリストを使ったりと、ミスを防ぐ工夫がされています。
検品が終わると、次は梱包作業に進みます。印刷物は種類や数量ごとにまとめられ、箱や袋に入れられます。運送中に折れたり汚れたりしないよう、緩衝材を入れることもあります。冊子やパンフレットなどは、角が潰れやすいため特に丁寧に扱われます。ここでの梱包が甘いと、せっかくきれいに仕上げた印刷物が輸送中に傷んでしまうこともあるため、とても重要な作業です。
その後、指定された納品先に向けて発送されます。企業の本社や店舗、イベント会場など、納品先はさまざまです。場合によっては複数の場所に分けて送ることもあります。そのため、数量や送り先を間違えないよう、伝票の確認も慎重に行われます。
私が以前担当した案件では、イベント会場への直送が指定されていました。納品時間が決まっていたため、発送のタイミングには特に気を使いました。もし遅れてしまえば、イベントに間に合わなくなる可能性もあったからです。このとき、印刷だけでなく、ポストプレスから発送までを一体として管理することの大切さを実感しました。
このように、ポストプレス工程は単なる仕上げ作業ではなく、納品まで含めた一連の流れとして考えられています。どこか一つでもミスがあれば、全体の品質や信頼に影響してしまいます。そのため、印刷会社では工程ごとに責任を持ち、細かな確認を積み重ねながら作業が進められています。
また、近年では納品スピードも重要視されるようになっています。急ぎの案件では、ポストプレス工程を効率よく組み合わせ、短時間で仕上げる工夫がされています。それでも品質を落とさないために、機械化と人のチェックをうまく組み合わせて対応しています。
ポストプレスから納品までの流れを知ると、印刷物が手元に届くまでにどれだけ多くの工程が関わっているかがよくわかります。単に刷って終わりではなく、仕上げ、確認、発送という一連の作業があるからこそ、安心して使える印刷物が届けられているのです。
次のブロックでは、企業や店舗がなぜポストプレスを重視しているのかについて、具体的な例を交えながら紹介していきます。
企業や店舗がポストプレスを重視する理由を実例を交えて紹介

企業や店舗が印刷物を作成する目的は、単に情報を伝えることだけではありません。ブランドイメージを高めたり、信頼感を与えたり、商品やサービスの魅力をしっかり伝えることが大きな目標になります。その中で、ポストプレスは見た目や使いやすさを左右するため、多くの企業がとても重視しています。
たとえば会社案内のパンフレットを想像してみてください。紙が薄く、端がそろっていなかったり、折り目がずれていたりすると、受け取った側は無意識のうちに「この会社は雑なのかもしれない」と感じてしまうことがあります。反対に、しっかりした厚みのある表紙で、きれいに製本され、表面加工で高級感があるパンフレットであれば、「信頼できそうな会社だ」という印象を持ちやすくなります。この差を生み出しているのが、まさにポストプレス工程です。
私が以前見た不動産会社の資料では、写真が美しく印刷されているだけでなく、表面加工によってツヤがあり、手触りも滑らかでした。さらにページの開きが良く、物件情報がとても読みやすく工夫されていました。話を聞くと、ポストプレスにこだわり、製本方法や表面加工を何度も検討したそうです。その結果、資料を渡したお客様の反応が良くなり、問い合わせ数も増えたとのことでした。このように、仕上げの質が成果につながるケースは少なくありません。
店舗のチラシでも同じことが言えます。大量に配布する場合でも、断裁がきれいで折り目が整っているだけで、受け取る側の印象は大きく変わります。特に飲食店や美容室など、雰囲気を大切にする業種では、チラシの仕上がりがそのままお店のイメージにつながることもあります。ポストプレスを丁寧に行うことで、安っぽさを感じさせない印刷物に仕上げることができます。
また、商品パッケージや説明書などでもポストプレスは欠かせません。箱の形に組み立てたり、説明書を折りたたんで中に入れたりする作業も、すべて後工程に含まれます。これらが正確に仕上げられていなければ、商品として成立しません。きれいに組み立てられたパッケージは商品の価値を高め、購入意欲にも影響を与えます。
企業がポストプレスを重視する理由の一つに、クレーム防止もあります。断裁がずれている、ページが抜けている、汚れているといったトラブルは、お客様の不満につながりやすいポイントです。これらはほとんどがポストプレス工程で防ぐことができる問題です。そのため、しっかりとした検品や仕上げを行うことで、トラブルを未然に防ぎ、信頼関係を守っています。
さらに、最近では環境への配慮もポストプレスで工夫されるようになっています。無駄な紙を減らす断裁方法を選んだり、必要以上の加工を控えたりすることで、資源を大切に使う取り組みも進んでいます。こうした姿勢は、企業イメージの向上にもつながっています。
このように、ポストプレスは単なる仕上げ作業ではなく、企業の印象や成果に直結する重要な工程です。デザインや印刷の質だけでなく、その後の仕上げにどれだけこだわるかが、印刷物の価値を大きく左右しています。
次のブロックでは、ポストプレスの品質が印刷物全体の印象にどれほど影響するのかについて、さらにわかりやすく掘り下げていきます。
ポストプレスの品質が印刷物の印象にどれほど影響するのかをわかりやすく解説

私たちが印刷物を手に取ったとき、まず感じるのは紙の質感や重さ、端のそろい方、ページのめくりやすさなど、視覚や触覚から伝わる印象です。これらの多くは、実はポストプレス工程によって決まっています。どれだけきれいに印刷されていても、仕上げが雑であれば、全体の評価は大きく下がってしまいます。
たとえば、断裁がきれいにそろっている印刷物は、それだけで整った印象を与えます。角がシャープでサイズが均一だと、自然と「しっかり作られている」という安心感が生まれます。反対に、端がガタガタしていたり、微妙に斜めになっていたりすると、見る人は無意識のうちに違和感を覚えます。内容を読む前から、品質が低いと感じてしまうこともあるでしょう。
折り加工も印象に大きく関わっています。折り目が正確で美しいと、開いたときに情報がきれいに並び、読みやすくなります。しかし、折り位置がずれていると写真や文字が中途半端な位置に来てしまい、見た目が悪くなるだけでなく、内容も伝わりにくくなります。ほんの数ミリのズレが、全体の印象を大きく変えてしまうのです。
製本の仕上がりも重要なポイントです。ページがスムーズにめくれ、背の部分がしっかりしている冊子は、安心して手に取ることができます。一方で、綴じが甘くページが外れそうだったり、背が歪んでいたりすると、不安や不満を感じてしまいます。とくに企業の資料やカタログでは、このような小さな違いが信頼感に直結します。
表面加工による質感の違いも、印刷物の印象を大きく左右します。ツヤのある仕上げは華やかさや高級感を演出し、マットな仕上げは落ち着きや読みやすさを感じさせます。同じデザインでも、加工の有無によってまったく違う印象になることも珍しくありません。このような細かな仕上げの工夫が、受け取る側の感情に影響を与えています。
私自身、展示会で配布された資料を比較したことがあります。どちらも内容は似ていましたが、一方は紙が薄く、折りも少しずれており、もう一方は厚みがあり、表面加工が施されていてとてもきれいに仕上がっていました。自然と後者の資料の方に目が行き、その企業の印象も良く感じたことを覚えています。このように、ポストプレスの質は見る人の行動にも影響を与える力を持っています。
また、品質の良い仕上げは、印刷物の寿命にも関係しています。しっかりした製本や表面加工が施されていると、長期間使っても傷みにくくなります。逆に、仕上げが弱いと、すぐに折れたり破れたりしてしまい、使える期間が短くなります。長く使われる資料ほど、ポストプレスの品質が大切になる理由がここにあります。
このように、ポストプレスは単なる後処理ではなく、印刷物の価値を決める大きな要素です。見た目の美しさ、使いやすさ、耐久性、そのすべてに関わっており、印刷物を受け取る人の印象を左右しています。だからこそ、企業や印刷会社はポストプレスの工程にも力を入れ、丁寧な仕上げを行っているのです。
次のブロックでは、初めて印刷を依頼する人が知っておくと役立つポストプレスのポイントについて、わかりやすくまとめて紹介していきます。
初めて印刷を依頼する人が知っておきたいポストプレスのポイント

初めて印刷を依頼する場合、多くの人はデザインや紙の種類、印刷の色味などに意識が向きがちです。しかし、実際に仕上がりの満足度を大きく左右するのは、印刷後のポストプレス工程です。ここをしっかり理解しておくことで、「思っていた仕上がりと違った」という失敗を防ぎやすくなります。
まず知っておきたいのは、どんな形で使う印刷物なのかを明確にすることです。配布用のチラシなのか、長期間使う資料なのか、商品として販売する冊子なのかによって、必要な仕上げは変わります。大量配布するチラシであればシンプルな断裁のみで十分な場合もありますが、会社案内やカタログであれば製本や表面加工を行うことで、印象が大きく良くなります。
次に大切なのが、折り加工や製本方法を用途に合わせて選ぶことです。情報を順番に読ませたい場合は折り方が重要になりますし、開いたまま使う資料であれば開きやすい綴じ方が向いています。印刷会社に相談すると、目的に合った方法を提案してくれることが多いため、遠慮せずに希望を伝えることが大切です。
また、表面加工をするかどうかも検討ポイントの一つです。見た目を良くしたい場合や、長く使う印刷物にはとても効果がありますが、その分コストは上がります。予算とのバランスを考えながら、本当に必要かどうかを判断するとよいでしょう。
さらに、納期に余裕を持つことも重要です。ポストプレス工程には一定の時間がかかります。印刷が終わってすぐに完成するわけではないため、急ぎすぎると仕上げが十分にできないケースもあります。余裕のあるスケジュールを組むことで、品質の高い印刷物を受け取ることができます。
最後に、仕上がりイメージを具体的に共有することもポイントです。「きれいに仕上げたい」「高級感を出したい」「読みやすくしたい」といった希望を伝えるだけでも、印刷会社はそれに合ったポストプレス工程を考えてくれます。写真やサンプルを見せながら相談するのも効果的です。
ここまでポストプレスについて詳しく見てきましたが、最後に多くの方が疑問に思いやすい内容を、よくある質問形式でまとめていきます。
まとめ
ポストプレスとは、印刷が終わったあとに行われるすべての仕上げ工程を指し、断裁や折り加工、製本、表面加工、検品、納品までを含む重要な作業です。印刷された紙はそのままでは使える状態ではなく、ポストプレスによって形が整えられ、商品として完成していきます。
断裁によってサイズが正確にそろえられ、折り加工によって情報が見やすくなり、製本によって複数の紙が一冊にまとめられます。さらに表面加工や特殊加工を施すことで、見た目の美しさや耐久性が高まり、印刷物の価値が一段と向上します。
また、検品や梱包、発送といった工程もポストプレスに含まれ、品質を保ちながらお客様のもとへ届ける役割を担っています。これらの流れがしっかり管理されているからこそ、私たちは安心して印刷物を受け取ることができます。
企業や店舗にとってポストプレスは、単なる仕上げ作業ではなく、ブランドイメージや信頼感を左右する大切な要素です。仕上がりの良し悪しは、印刷物を受け取る人の印象に大きく影響し、成果にもつながります。
初めて印刷を依頼する場合は、印刷だけでなくポストプレスの内容にも目を向け、用途や目的に合った仕上げを選ぶことが満足度の高い印刷物づくりにつながります。
よくある質問Q&A
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ポストプレスとは具体的にどの工程までを指す言葉ですか?
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ポストプレスとは、印刷が完了したあとに行われるすべての仕上げ作業をまとめた呼び方です。主に断裁によるサイズ調整、折り加工による形づくり、製本や綴じ作業による冊子化、表面加工による見た目や耐久性の向上が含まれます。さらに、仕上がった印刷物を確認する検品作業や、梱包して指定先へ届ける納品工程まで含まれることも多く、印刷物を完成品として仕上げるための重要な流れ全体を指しています。
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印刷が終わった時点ではなぜ完成品にならないのですか?
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印刷直後の紙は、大きな用紙にまとめて刷られていることが多く、サイズも整っていません。また、冊子の場合はページがバラバラの状態で重なっているだけです。そのままでは配布や使用ができないため、断裁や折り加工、製本などの工程が必要になります。ポストプレスを通して初めて、使いやすく見やすい形へと整えられ、商品として成立する状態になるのです。
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断裁作業はどのような目的で行われるのですか?
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断裁作業は、印刷された大きな紙を決められたサイズに正確に切りそろえるために行われます。効率よく印刷するため、複数のチラシやページを一枚の大きな紙にまとめて刷ることが多いため、そのままでは使えません。断裁によってサイズがそろえられることで、見た目が整い、配布や製本がしやすくなります。また、きれいに切りそろえることで印刷物全体の品質も向上します。
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折り加工にはどのような役割がありますか?
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折り加工は、紙を決められた形に折ることで情報を見やすくし、持ち運びしやすくする役割を持っています。二つ折りや三つ折りなど、用途に合わせた折り方をすることで、読む順番が自然になり、伝えたい内容が整理されます。また、冊子の場合は折り重ねることでページ構成が作られ、本の形ができあがります。折り位置が正確であるほど、見た目も美しく読みやすくなります。
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製本作業ではどのようなことが行われているのですか?
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製本作業では、順番通りにそろえた紙を一冊の冊子としてまとめます。金具で留める方法や糊で固める方法など、ページ数や用途によってさまざまな形式があります。この工程ではページのズレや抜けがないかを確認しながら進められ、完成品としてしっかりした形に仕上げられます。製本の仕上がりは使いやすさや耐久性に大きく影響します。
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表面加工にはどんな種類がありますか?
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表面加工には、光沢のある仕上がりにする加工や、反射を抑えた落ち着いた質感にする加工などがあります。また、部分的にツヤを出したり、凹凸をつけたりする特殊加工もあります。これらの加工によって見た目の高級感が増し、汚れや傷にも強くなります。用途やデザインの雰囲気に合わせて選ばれることが多く、印刷物の価値を高める役割を果たします。
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ポストプレスの工程にはどれくらいの時間がかかりますか?
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かかる時間は作業内容や数量によって大きく異なります。簡単な断裁だけであれば短時間で終わることもありますが、折り加工や製本、表面加工が加わると数時間から数日かかる場合もあります。大量印刷や複雑な仕上げになるほど時間が必要になります。そのため、余裕を持ったスケジュールで依頼することが大切です。
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検品作業ではどんな点を確認しているのですか?
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検品作業では、印刷ミスがないか、汚れや傷がついていないか、断裁や折り加工にズレがないかなどを確認します。冊子の場合はページの順番や抜けもチェックされます。すべてを細かく確認するのは難しいため、抜き取り検査や複数人でのチェックが行われることが一般的です。この工程によって品質が守られています。
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ポストプレスはなぜ企業にとって重要なのですか?
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ポストプレスは印刷物の見た目や使いやすさを決める工程であり、企業の印象に直結します。仕上がりがきれいな資料やパンフレットは信頼感を与え、ブランドイメージを高めます。逆に仕上げが雑だと内容が良くても評価が下がってしまいます。そのため、多くの企業がポストプレスにこだわり、品質を重視しています。
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チラシにもポストプレスは必要ですか?
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チラシの場合でも、最低限断裁は必要になります。用途によっては折り加工が加わることもあります。大量配布用で加工を省くケースもありますが、端がそろっているだけでも印象は大きく変わります。きれいに仕上げることで受け取る側の印象が良くなり、内容が伝わりやすくなります。
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表面加工をするとコストは高くなりますか?
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一般的に表面加工を加えると、その分費用は上がります。使用する材料や加工方法によって価格は変わりますが、断裁や製本のみの場合よりも高くなることが多いです。ただし、見た目や耐久性が向上し、長く使える印刷物になるため、目的によっては十分に価値のある投資となります。
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ポストプレスを省くとどんな問題が起こりますか?
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ポストプレスを省くと、サイズが整っていなかったり、ページがバラバラだったりして使いにくい印刷物になります。見た目も雑に感じられ、品質が低く見えてしまうことがあります。また、耐久性が弱くなり、すぐに傷んでしまうこともあります。結果として、印刷物の価値や効果が下がってしまう可能性があります。
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初心者でもポストプレスの内容を指定できますか?
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初心者でも問題なく指定できます。わからない場合は、用途や目的を伝えることで印刷会社が適切な仕上げ方法を提案してくれます。たとえば「高級感を出したい」「読みやすくしたい」といった要望を伝えるだけでも十分です。相談しながら決めることで、失敗を防ぎやすくなります。
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納品までの流れはどのようになっていますか?
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ポストプレス作業が終わると、検品を行い問題がなければ梱包されます。その後、指定された納品先へ発送されます。数量や送り先の確認も慎重に行われ、運送中に傷まないよう工夫されます。この一連の流れによって、品質を保ったまま印刷物が届けられます。
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ポストプレスの品質はどこで判断できますか?
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断裁のそろい方、折り目の正確さ、製本の強さ、表面の仕上がりなどを見ることで判断しやすくなります。端がきれいに整っているか、ページがスムーズにめくれるか、汚れやズレがないかなどを確認すると品質の違いがわかります。
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大量印刷ほどポストプレスは重要になりますか?
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はい、大量になるほど重要になります。数量が多いとわずかなズレやミスが大きな問題につながる可能性があります。そのため、工程管理や検品がより慎重に行われます。大量印刷ほどポストプレスの質が全体の仕上がりに大きく影響します。
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ポストプレスだけを依頼することはできますか?
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条件によっては可能な場合があります。すでに印刷済みの紙を持ち込み、断裁や製本だけを依頼するケースもあります。ただし、対応できるかどうかは印刷会社によって異なるため、事前に相談することが必要です。
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納期を早めることはできますか?
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作業内容や工場の状況によっては対応できる場合もありますが、品質を保つためには限界があります。急ぎすぎると仕上げが十分にできないこともあるため、できるだけ余裕を持ったスケジュールが理想です。
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環境に配慮したポストプレスはありますか?
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近年では無駄な紙を減らす断裁方法を選んだり、過剰な加工を控えたりする取り組みが進んでいます。また、環境負荷の少ない材料を使った加工も増えています。こうした工夫によって品質を保ちながら環境にも配慮した印刷が行われています。
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ポストプレスを理解するとどんなメリットがありますか?
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ポストプレスを理解することで、印刷物の仕上がりイメージを具体的に考えられるようになります。用途に合った加工や製本方法を選べるようになり、満足度の高い印刷物を作ることができます。また、品質や費用のバランスも判断しやすくなり、失敗を防ぐことにつながります。